ピスコの名前の由来にはいくつかの説があります。その中でもっともらしいのはペルーの首都リマから150kmぐらい南にあるビスコという町の名前を由来とするものです。その他、“鳥”を意味するケチュア語に由来するとも言われています。ケチュア語は過去にはインカ帝国における公用語で、現在でもボリビアやペルーなどで1,300万人ほどが使用しています。
ピスコおよびブドウ酒の産地はピスコ市周辺よりも、ピスコ市より南東へ15kmほど内陸に入ったイカ市周辺が有名です。写真はイカ市郊外にあるブドウ畑の中にあるレストランで撮影したものです。お土産に売られている各種のピスコです。
話題336ではピスコには4つのランクがあると説明しましたが、写真にはこの4種類が写っています。左から薄茶色のラベル、深緑のラベル、青のラベル、そして薄緑のラベルです。順番は変わりますが、説明します。
<青のラベル(Pisco Puro, No Aromatico, Quebranta)>
Quebranta種のブドウから蒸留されたピスコです。Puroは英語のPureで、純粋を意味します。一種類のブドウしか使用していません。
<薄茶色のラベル(Pisco Puro, Aromatico, Torontel)>
Torontel種のブドウから造られたピスコです。やはり一種類のブドウしか使用していません。このピスコにはアロマがあります。
<深緑のラベル(Pisco, Acholado)>
数種類のブドウの果汁をミックスして蒸留したものです。
<薄緑のラベル(Pisco, Mosto Verde)>
十分に発酵していないブドウ果汁を蒸留したものです。Mosto Verdeは英語にするとGreen Mustで緑の果汁の意味があります。
以上レストランで教えてもらったピスコの解説です。間違っていたらお教えください。
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