チェックポイント(話題424)を過ぎて、しばらく車を走らせると、突然、平原に刻まれた、チャリン渓谷が現れます。チャリン川が浸食した、深さが150 m以上ある渓谷です。この川は、テンシャン山脈の北端にあり、高さが2000 m 以上あるトラギル(Trajgir)山脈から流れ出たものです。
“グランドキャニオン”と比較すると少しスケールが小さいですね。グランドキャニオンは、平均の深さが1,500 m、長さが446 km、そして幅が6 kmから29 kmもあるので、だいぶ差があります。
しかしながら、カラフルで奇抜な造形の岩が続く渓谷は、十分楽しむことができます。写真を見ると、渓谷の壁は3つの色で構成されています。異なる時代の、異なる起源の地層です。一番下は黒っぽい色をしていますが、火山の溶岩だそうです。その上の薄赤い地層は主に土石流や火山噴火によるもの、そして一番上の灰色の地層は、やはり土石流で堆積した地層だそうです。
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