“プアング・マー・ライ”(花輪)はかぐわしさとともに、人々にどのようにして気持ちや意志を伝えるのでしょうか?
まずは写真1をご覧下さい。この“プアング・マー・ライ”には白を基調として、赤、黄色、緑、そして紫の色とりどりの花がつかわれています。主なものは“ドーク・ラック”、“ドーク・バーン・マイ・ルー・ローイ”、そして“ドーク・プット”です。“ドーク”はタイ語で花ですね。写真に花の名前を入れているので参考にして下さい。
“ドーク・ラック”は 、“ラック”がタイ語で「愛」や「愛着を持っている」を意味するため、「愛の花」と呼ばれています。1 ~ 3 mの高さの低木に咲く花で、クリーム色や紫の花を咲かせます。日本名は「アコン」です。クリーム色の花が“プアング・マー・ライ”に使われます。写真2に示したように、赤い薔薇の隣で“ドーク・ラック”は清らかさを感じさせます。
“ドーク・バーン・マイ・ルー・ローイ”は写真3の中心にある紫色の花です。日本名はアマランサスまたはハゲイトウです。この花は「安心」、「信頼」、「永久」、「永遠の友情」などを表わします。“プアング・マー・ライ”につかわれる華やかな色の花に囲まれても、“ドーク・バーン・マイ・ルー・ローイ”の紫は「安心」、「信頼」、「永久」、そして「永遠の友情」を感じさせます。
“ドーク・プット”は乳白色の花です(写真4)。ジャスミンの一種ですが“ドーク・マ・リィ・ラ”(話題No.132)と比べてつぼみも花も小ぶりです。“ドーク・プット”の「プット」は仏様を意味し、この花は「信仰」や「幸福」を表わします。
一つの“プアング・マー・ライ”に多くの意味が込められていることがご理解できたでしょうか。タイの人々は“プアング・マー・ライ”を贈ることによって、愛情、幸福、永遠の友情などの気持ちを伝えます。
- 続く -
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