さて、リマではどのように魚を獲るのでしょうか?話題310で紹介したバランコ地区の南隣にあるチョリロス地区の小さな漁港に行ってみました。漁港と呼べるほどりっぱなものではありませんが、ここには小さな魚市場も併設されています。本当にローカルな施設です。
写真をご覧になってください。驚いたことに小さな手漕ぎの漁船です。まさかこのような船で太平洋の荒波のなかで漁ができるとは考えられません。ごく海岸に近い海での漁でしょう。それでも、魚市場では豊富な海の幸が取引されていました。漁船の背後は海岸段丘が続いています。リマ市の大部分はこの段丘の上に広がっています。
それにしても暗い写真です。リマの天気は年中曇りですので、写真も暗く沈んだものになります。海の色も沈んでいます。さらに、南極からのフンボルト海流(寒流)の影響で水温は年を通して17度以上になることは無いと言われています。
明るい太陽のもとにあるタイの漁港の様子と比較してください。空の色も海の色も全く違います。ただし、魚はどちらかといえばペルーの方が美味しいようです。シャム湾の暖かい穏やかな環境で育った魚と、寒いフンボルト海流の中で鍛えられた魚の違いでしょうか。
- 続く -
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