タイの田舎で見た漁港の風景を紹介します。場所はタイ南部のソンクラ近くにある小さな漁村です。海岸から突き出したビアに漁船が係留されています(写真1)。漁船の大きさからするとタイ湾を漁場とする底引き漁船でしょうか(写真2)?保存用の氷も積み込まれています(写真3)。小さな漁村ですので水産物の水揚施設や加工施設もないため、バンコクとかソンクラなどの主要都市へ運ばれるのでしょう。
タイは漁業国です。少し統計は古いですが2001年のFAOのデータによれば漁獲高は年間220万トンで世界10位となっています。ちなみに日本は350万トンで世界5位です。タイの主要な輸出品に魚介類加工品があります。タイの水揚げだけでは不十分なため、冷凍魚の輸入も盛んで2003 年には93 万トンにのぼっています。主要な輸出先に日本があり、例えば、魚を原料にしたキャットフッドはタイの輸出量10万1千トンのうち6万5千トンが日本向けです。
一方、タイの、特にタイ湾の漁業資源が乱獲により減少しており、90 年代後半より漁獲量は横ばいか減少傾向にあります。さらに沿岸部の開発によりこの傾向に拍車がかかるものと予想されます。
日本の猫の飽食のためにタイの漁業資源が!! この様なことを、バンコクの市場、タラート・オー・トー・コーの鮮魚コーナーを回りながら考えてしまいました。
- 続く -
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