ロングステイへの道

No. 164 バンコクの市場（その2）

バンコクの市場、タラート・オー・トー・コーの紹介です。まずは鮮魚コーナーです。鮮魚コーナーは市場の端にあります（写真1）。規模あまり大きくありませんが、清潔な店が10店舗ほど並んでいます。魚、カニ、エビ、貝類と豊富な品揃えがあります。皆さんがタイの海鮮レストランで食べられる魚貝類が並んでいます。種類や量は、例えばスクンビットソイ24にあるシーフードマーケットと比較すると見劣りがしますが、家庭での消費には十分間に合います。何よりも新鮮さが売り物です。

鮮魚売り場での客はおばさんがが中心です（写真2）。近所の人ではないみたいです。服装もそうですが、暑い中を歩いて帰るとしたら、魚は一発で傷んでしまいます。鮮魚をビニール袋に入れて、地下鉄BTSや高架鉄道MRTに乗るには勇気がいります。多分、皆さん車での買い物だと思います。だんな様と一緒に来て、他の食材をも含めてまとめ買いしていくのでしょう。

魚は一匹丸ごと買うこともできるし、さばいてもらうこともできます（写真3）。日本の魚屋さんと同じですね。タイの魚屋さん夫婦の服装も日本の魚屋さんによく似ています。ざるに釣り銭が入っていればピッタリです。

- 続く -

No. 163 バンコクの市場（その1）

海外で新しい町を訪問した時はできる限り市場に出かけるようにしています。売っている物の品揃え、その値段、売り手と買い手の駆け引きなど、その町に住む人々の生活の一端を手軽に観察することができます。

バンコクは始めて訪れた都市ではありませんが、全く新しいタイプの市場に出会いました。タラート（市場）・オー・トー・コーです。新しく建て直されたのでしょう、清潔で明るく、今まで経験したことのない市場です（写真1、2）。ここには果物、野菜、鮮魚、干物、惣菜、お菓子、漬物、調味料、切り花、家庭用品など何でもありです。

タラート・オー・トー・コーは、オンコーン（共同）・ガンタラート（市場）・プアー（ための）・ガセットトラコーン（農家）の省略語です。“農家の共同市場”といった意味でしょうか。

タラート・オー・トー・コーへはバンコク地下鉄MRTに乗れば簡単に行くことができます。ガムペーン・ペット駅の出口を出るとすぐそこです。バンコクでロングステイされている方、旅行者の方、ぜひとも買い物や見物に出かけて下さい。

行けない人のために、これから何回かに分けてバンコクの市場、タラート・オー・トー・コーを紹介します。

- 続く -

No. 162 バンコク新国際空港の現状（その8）

バンコク新国際空港、スワナプーム空港の開港に関する最近の記事の続編です。話題148の続きです。タイの政局の混乱と共に開港はどうなるのでしょうか？

バンコクポスト （2006年4月16日）

国際民間航空輸送協会（IATA）はタイに対して7月始めに予定されているスワナプーム空港の開港を12月まで延期するように勧告した。理由として、メンバーの航空会社がサービスシステムの設置のためにターミナルビルに立ち入る際の問題を挙げている。

TNA （2006年4月6日）

バンコクの新しいスワナプーム国際空港の運用開始は、最初に理解されていたより遅れ、2007年末になると、タイ空港会社（Airports of Thailand, AOT）の社長、チョティサック・アサパヴィリヤ氏が述べる。

ネーション （2006年4月3日）

スワナプーム空港の商業運用の開始は6月には間に合わないと、運輸副大臣のチャイヤナン・チャロエンシリ将軍が述べる。

TNA （2006年4月3日）

タイの首都の新スワナプーム空港の最後の仕上げには少なくとも7ヶ月は必要であると、運輸副大臣のチャイヤナン・チャロエンシリ将軍が語る。

詳しくは記事をお読みください。ただし、バンコクポストは1日過ぎるとリンクを貼れなくなるので、あしからず。

No. 161 ゴルフ場にある家々

ゴルフ場に建っている家のいくつかを紹介します。全てゴルフ場側から撮影したものです。

写真1はモダンですっきりとしたデザインです。このゴルフ場のなかで好きな建物の一つです。ただ大きな窓と軒の幅が狭いことが気になります。タイの暑さや強い太陽にあまり配慮がなされていません。このため2階の窓は閉じられていて、カーテンも引かれたままです。家の中は冷房を使用しているのでしょう。

残念ながら、この家には熱帯気候で快適に過ごすためのタイの伝統的な民家、タイスタイルハウスが持つ知恵が活かされていません。

一方、写真2の家はタイスタイルハウスの知恵をふんだんに取り入れています。新しい建築材料を使っていますが、幅広い軒先や家を取り巻く木々の木陰によってつくられる快適さが感じられます。また家を取り囲む色とりどりの花が南国の明るさを表現しています。

伝統的な様式に従って建てられたタイスタイルハウスもあります（写真3）。何かアンバランスなところがあります。左側の建物を見ても分かるように、1階と2階が同じ幅で建てられており、ひょろ高い建物になっています。部屋の大きさも伝統に従い小さく、生活には不便なようです。家族には男の子がいるのでしょう、庭にはバスケットのゴールがあります。

ゴルフ場にある3軒の家を見てみましたが、このなかではタイの伝統的な知恵を活かした現代風の家が一番気に入っています。写真2の家です。

なお、タイの伝統的な民家、タイスタイルハウスの知恵については“話題6”から“話題10”で紹介しています。ご一読下さい。

No. 160 ゴルフ場から見たロングステイのベース

ゴルフ場から見たロングステイのベースを紹介します。バンコクでのロングステイのベースはこのゴルフ場の2番ホールあります。このホールはパー5で、フラットで広々としたフェアウエイが特徴です。ティーグラウンドに立つと広々とした視界が広がります（写真1）。ロングステイのベースはコースの右側にあり、ちょうど写真1の赤い矢印で示した位置です。

さて、ティーショットがロングステイのベースに届くでしょうか？それはちょっと無理でしょう。フェアウエーの中央に見えているゴルファーの位置が220~230ヤードぐらいで、ちょうどアベレージゴルファーの第1打の距離です。ロングステイのベースまでは300ヤード以上あるので、まず第1打が届くことはありません。タイガーウッズのベストショットであれば別ですが。

2打目はどうでしょうか？写真2にある赤い矢印はロングステイのベースの大まかな位置です。この写真は夫が2打目を打った地点からロングステイのベースの方向を撮ったものです。フェアウエーの少し右寄りですが、ここから第2打を打つとしても、よほどシャンクしない限り家の方向に飛ぶことはまずないでしょう。もし飛んでもラフの幅が広いこと、さらに茂った木立が立ちはだかり、ロングステイのベースに届くことはありません。

写真3 はもうすこし前進して撮影したものです。矢印の位置がロングステイのベースです。その向こうにキャプテンの建設中の家が見えます。

No. 159 タイスタイルハウスのお向いさん

ロングステイのベースのお向かいさんはある航空会社のキャプテンの家です。今建設中で、完成も間近です。正面の塀も完成に近いので、この方向からの建築状況の観察は難しくなってきました（話題159 ）。

キャプテンの家をゴルグ場から見てみましょう。5番ホールのグリーン奥にあります（写真1）。グリーンが縦長であり、ラフもある程度奥深いので、よほどのことがない限り球を打ち込まれることはないと思いますが。ゴルフには何があるか分かりません。

よく観察するために、もう少し接近してみましょう（写真2）。

ゴルフ場との境界の塀は低く、こちら側からは建築の進み具合や家の特徴が良く分かります。壁の塗装が進んでいて、外装の完成までもう少しです。壁が白く屋根は灰色の、落ち着いた配色の家です。手前の塗装が終わってない建物の背後がプールとなります。

ゴルフ場側の庭の幅が極端に狭いのが気になります。ゴルフ場を庭の一部として考えると景観には問題ありませんが、庭の木陰の下での昼寝やガーデニングを楽しむことはできません。また、ゴルフ場のルールでは建物からゴルフ場との境界まで6 mのセットバックが必要です。どうなっているのでしょうか？

No. 158 ロングステイのベースの現況、4月上旬

話題119で2月上旬のロングステイのベースの現況を報告してはや2ヶ月が過ぎました。夏期に入りバンコクも連日暑い日が続いています。政治の混乱もこの暑さをさらに増しています。一方、花々は色鮮やかに咲き乱れ（写真1）、果物もおいしい季節になっています。また、3月から5月までの夏期は花粉症に悩まされている人にとっては、日本から避難するベストなシーズンです。

ロングステイのペースは2月上旬には雑草が一面に茂っていました。雑草を刈るようにとクレームを付けましたが、ゴルフ場はちゃんと約束を守って敷地内の草を刈っていました（写真2）。しかしながら、はや雑草が成長し始めています。熱帯のタイですね。

もう一つのクレームは、我々の敷地側に積まれていた、お向かいの建築資材の片付けですが、これもちゃんとできていました。

お向かいのキャプテンの家の建築状況ですが、2月上旬と比べるとゆっくりとですが着実に進んでいるようです。母屋の壁が白く塗られています。正面の塀もコンクリートが打たれているために、今では内部を撮影するのが難しくなっています（写真3）。

No. 157 バンコクの抗議デモ

タイのタクシン首相はシンコープ売却に伴う問題に象徴される諸々の問題に対する批判をかわすために、どこかの国の首相のように国会を解散して総選挙に臨みました。野党が選挙をボイコットするなか、抗議行動がバンコクを中心に広がりました。経緯、背景、今後の見通しなどについてはインターネットの情報、例えばYAHOO! NEWSを参考して下さい。

3月29日にたまたまバンコクに滞在していました。この日は4月2日の下院選挙の前に、タクシン首相の辞任を求める市民団体が、バンコク中心部最大の繁華街サイアム地区で数万人のデモを繰り広げた日です。穏やかな抗議行動であると聞いていたので、早速デモの様子を見に行きました。混乱を恐れて周辺のサイヤムセンターやサイヤムパラゴンなどは臨時休業していました。

高架鉄道BTS下の道路の交通が止められ、道路上で抗議の集会が開かれていました（写真1）。参加者は中流クラスの人々がほとんどです。演説の内容は理解できませんでしたが、参加者の熱気は相当なものでした。今の日本人が忘れたものです。抗議グッズのはちまき（写真2）やタクシン首相の行動を指弾したパンフレット（写真3）を入手しました。

この1年は海外出張中によく重大事件に出くわしました。タイの選挙と抗議行動、今年2月のフィリピンの戒厳令、そして昨年7月のロンドンの爆破事件です。機会があればまたお話しします。

海外のロングステイ中は安全が第一です。普通、騒動が起こっている場所は限られていますが、こういった場所には近寄らないで下さい。

No. 156 タイスタイルハウスのイメージ、テラス

タイスタイルハウスで日中リラックスできる場所がもうひとつあります。これは2階のテラスです。メインパビリオンの庭に面した側に広いテラスを計画しています（写真1）。庭越しにゴルフ場のフェアウェイを正面に望むことができ、広々とした景観を楽しめます。テラスは軒で被うようにするため、ここは日陰となり読書や昼寝に最適な場所です。メインパビリオンの両側の扉を開け放つことができるために、風通しも良いはずです。

もう一カ所のテラスはお客様用の寝室前です。ここも日陰になり、さらに風通しも良いはずです。ゴルフ場に近いために、より広い展望が期待できます。

古いタイスタイルハウスのテラスの例を写真2と写真3に示しました。写真2の床板の間の隙間に注目して下さい。これは建築が雑でできたものではありません。この隙間より吹き上げる風で涼を取るためのものです。昔の知恵には感心します。

我々のテラスはもう少しモダンになり、さらに幅は写真に示したものより広く取るつもりです。イメージを膨らませて下さい。

- タイスタイルハウスのイメージ、完 -

No. 155 タイスタイルハウスのイメージ、オープンスペース

計画しているタイスタイルハウスのメインパビリオンと主寝室は高床式です（写真1）。この1 階部分はオープンスペースになっていて、自由な目的に使うことができます。昔の農家ではこのスペースは作業場であったり、ゆっくりと昼寝をする場所であったのでしょう。

メインパビリオンの下は居間、そして朝食や昼食を食べるスペースとして使いたいと考えています（写真2）。主寝室の下はハンモックで昼寝をしたり、読書をしたり、またお茶を飲んだりして、ゆっくりくつろぐ場所としたいものです（写真3）。

今から考えるだけでゆったりした気分になります。

- タイスタイルハウスのイメージ、続く -