タイのタクシン首相はシンコープ売却に伴う問題に象徴される諸々の問題に対する批判をかわすために、どこかの国の首相のように国会を解散して総選挙に臨みました。野党が選挙をボイコットするなか、抗議行動がバンコクを中心に広がりました。経緯、背景、今後の見通しなどについてはインターネットの情報、例えばYAHOO! NEWSを参考して下さい。
3月29日にたまたまバンコクに滞在していました。この日は4月2日の下院選挙の前に、タクシン首相の辞任を求める市民団体が、バンコク中心部最大の繁華街サイアム地区で数万人のデモを繰り広げた日です。穏やかな抗議行動であると聞いていたので、早速デモの様子を見に行きました。混乱を恐れて周辺のサイヤムセンターやサイヤムパラゴンなどは臨時休業していました。
高架鉄道BTS下の道路の交通が止められ、道路上で抗議の集会が開かれていました(写真1)。参加者は中流クラスの人々がほとんどです。演説の内容は理解できませんでしたが、参加者の熱気は相当なものでした。今の日本人が忘れたものです。抗議グッズのはちまき(写真2)やタクシン首相の行動を指弾したパンフレット(写真3)を入手しました。
この1年は海外出張中によく重大事件に出くわしました。タイの選挙と抗議行動、今年2月のフィリピンの戒厳令、そして昨年7月のロンドンの爆破事件です。機会があればまたお話しします。
海外のロングステイ中は安全が第一です。普通、騒動が起こっている場所は限られていますが、こういった場所には近寄らないで下さい。
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