ロングステイへの道

No. 34 タイの建築設計事務所に出した希望

タイの建築家には今夫婦が持っているタイの家への希望を伝えました。一言で言うと“Modern Thai Style House”です。すなわち、“伝統的なタイスタイルハウスの知恵に現代の技術を加えて、最も快適に住める家”です。もちろん経済的な条件もありますが。

タイの建築家には釈迦に説法ですが、2005年8月28日から9月2日の話題で紹介したタイスタイルハウスの特徴を説明しました。特に、妻のエアコン嫌いを話し、自然の風、木々、草花、家の材料や造りなどで暑い気候を快適に過したいとの希望を出しました。ただし、夫には最低限のエアコンは必要です。

伝統的なタイスタイルハウスの特徴である広いデッキも希望の一つです。日中は室内に閉じこもるのではなく、木々に覆われたデッキで過したいものです。日本では長くマンション暮らしですので、庭には好きな木々と草花を植えたいとの希望を出しました。今、どのような種類のものを植えるかは研究中です。果物は少なくともマンゴーとパパイヤは植えたいものです。

一方、タイでよく見かけるコンクリートとガラスで囲まれた要塞みたいな家、一日中冷房が必要な家は勘弁してほしいと伝えました。

なお、ゴルフ場が決めている建物の規制は、(1) 建物の高さが13 m以下、(2) 建物は道路から5 m、ゴルフコースとの境界から6 m以上セットバックすること、(3) 建物は両側の敷地境界からは2 m以上離れることの3項目です。

No. 33 タイの建築設計事務所訪問

この夏バンコクにある建築設計事務所A社とB社を訪問しました。この2社の評価と、タイの建築設計業界と建設業界の一般情報を得るためです。

両社ともスクンビットの若い番号のソイに事務所を構えています。いずれも30代半ばの担当の建築家とその上司が対応してくれました。第一印象ですが、A社は伝統が感じられそして家内工業的、一方、B社は20年以上の歴史はありますがスマートでビジネスライクであると感じました。会社の規模はB社が大きく、建築設計事務所が頭で、インテリア、景観設計、施行管理などのグループ会社を持っています。

対応してくれた若い建築家も社風を反映しています。A社の建築家Cさんはまじめにこつこつ努力するタイプです。B社のDさんはスマートでいかにも現代的で垢抜けた建築家です。A社のCさんの英語力は十分にコミュニケーションが取れるレベルです。上司の方は流暢に話せます。B社のDさんは英語を流暢に話しますが、彼の上司には問題があります。いずれにしても両社とも英語での意思疎通は問題ありません。

訪問前に敷地の概略と住所や位置図をメールで送っておきました。A社のCさんは事前に敷地を見ており、さらにゴルフ場の管理部門をも訪問して、ゴルフ場での建築条件や向かいの建築中の建物の図面も手に入れていました。Cさんの熱意を感じました。

一方、B社のDさんは契約後に見に行くとのことです。これは今B社が同じゴルフ場内で住宅を建築中で、事情が分かっているからでしょうか。合理的ですが、ネガティブな印象を与えます。

No. 32 タイの花、ラングーンクリーパー

まず、ラングーンクリーパー（Rangoon Creeper）を紹介します。東南アジア原産のつる植物で、白、ピンク、深紅の三色の花が一緒に群れて咲きます。木質の茎を持ち、葉は柔らかく薄緑色をしています。垣根やつる棚にはわせて育てます。成長が早く、8 mにも伸びることがあります。

タイでは“レップ・ムー・ナン”と呼ばれています。意味は“女性の指の爪”です。多くの呼び名があり、チェンマイやチェンライがある北部タイでは“ニャオ”、特にメーホンソーでは“タイ・モン”と呼ばれます。また、南部タイでは“ニュムープラナライ（ナライの指）”、そしてヤラ県では“アドニン”と呼ばれます。なお、“ナライ”はヒンドゥー教の神の一人です。

タイではラングーンクレーパーの葉を食用にします。茹でてナンプリック（タイのソース）をつけて食べます。特に、タイの人がよく使うナンプリックカピによく合います。カピはエビペーストです。日本人には醤油が合うかもしれません。ほうれん草のおひたしみたいです。

ラングーンクリーパーは観賞用にも食用にも楽しめます。

カテゴリー”ガーデニング”の記事も参考にしてください。タイの花をいろいろ紹介しています。

No. 31 タイの自然と一緒に住みたい

少なくとも今後10年間のロングステイ先としてタイ、バンコク郊外のゴルフ場を選びました。便利さと自然の恵みのバランスを取りました（バンコクのどこに住むかも問題、2005年8月26日）。

バンコクのコンドミニアムの生活は便利で、快適で、欲しいものは簡単に見つかり、さらにナイトライフの光と音も楽しみの一つです。一方、高層ビルとコンクリートに囲まれ、自然は遠く望むだけです。

自然の中で住みたいという願望もありました。タイではプーケット、クラビ、チェンマイ、メーホンソー、カオヤイなども考えました。しかしながら、生活をスローダウンさせるといっても完全にリタイアする訳ではないので、これらの場所の問題は仕事上の不便さです。

ロングステイのベースとしては便利さと自然の調和した所を選びました。計画しているタイスタイルハウスではさらに自然を取り入れて、よりフレッシュで、より健康に、さらにより若くなるように暮らしたいものです。木々の緑、草花の香り、料理や風呂に利用できるハーブなどなど。

熱帯にあるタイには無数の木々や草花があります。そのいくつかを我々のタイスタイルハウスの庭に植えたいと考えています。うまく計画することによって、一年中カラフルな色やリラックスするための香りを楽しめます。

No. 30 バンコク新国際空港の現状（その4）

9月の新空港の状況を写真1と2に示します。カンボジアからの帰路、ドンムアン空港へ着陸するために飛行機が海岸から陸側へ侵入した直後に撮影したものです。新空港を東側上空より見ています。

写真1では舗装が終わった2本の滑走路、およびターミナルビルや各種の空港施設の建設状況を見ることができます。写真2はターミナルビル、空港施設の拡大写真です。空港から北へ出るアクセス道路などもはっきり確認できます。

写真3はドンムアン空港をやはり東側から望んだものです。写真の右上にかすかに見えます。このあと飛行機は西（左）に大きく旋回して、同空港に北側より着陸しました。

最新の情報では（The Nation, 2005年9月15日）、運輸大臣の談話として新空港は早くて2006年6月、遅くとも同年10月に開港との予定です。ただし、昨年タイ政府は2005年9月の開港に自信を持っていました。

No. 29 バンコク新国際空港の現状（その3）

バンコク新国際空港、スワンナプーム空港をより拡大した衛星写真を示しました。前回の写真と同様にGoogle Earthからダウンロードしました。この衛星写真が撮影された時期は分かりませんが、だいぶ前のものだと思います。一本の滑走路（写真の左側のもの）の舗装は進んでいますが、右側の滑走路の舗装は始まったばかりのようです。

新空港の西側の滑走路（写真1で左側のもの）が着陸用で、東側（舗装は終わっていませんが写真1で右側のもの）が離陸用の滑走路ですが、着陸用にも用いられます。新空港でも航空機は空港の北側から進入し、そして南側、すなわち海側へ発進します。タイ国際航空のパイロットによれば、離陸してから海に向かって最低7kmは直進するそうです。

今のドンムアン空港では南へ発進するのは同じですが、バンコク中心部を避けるためにすぐ西、または東に旋回しています。日本行きの飛行機は離陸するとすぐ東（左）に旋回します。

衛星写真の出典： http://earth.google.com/

No. 28 バンコク新国際空港の現状（その2）

スワンナプーム空港の広さは20,000ライ（3,200 ha）で、滑走路は4,000mと3,700mの2本がほぼ南北方向に並んであります（図参照）。ちなみに現在の成田空港の広さは940ha(完成時1,084ha)で、滑走路は4,000mと2,180m（完成時2,500m）の2本です。

バンコク中心部から空港へのアクセスは図にもあるように、北側からはBangkok – Chon Buri New HighwayとOn Nut Road、そして南側からはBang Na – Trat Highwayで結ばれます。空港のアクセス口は図にもあるように5箇所あります。将来は空港とバンコク市内は高架鉄道（図中の番号1）でも結ばれる予定です。

図の出典： Home page of Suvarnabhumi Airport

No. 27 バンコク新国際空港の現状（その1）

もう一つ出張中の話題。カンボジアのプノンペンからの帰りの飛行機よりバンコク新国際空港、スワンナプーム空港を見ることができました。9月は雨期にもかかわらず雲の合間から建設の進行状況を観察できました。写真をお見せする前にまずバンコクの新国際空港のあらましを紹介します。

名前はスワンナプームですが、以前はノングーハオと呼ばれていました。この意味はコブラ（グーハオ）の住む沼（ノン）です。以前このあたりは沼地が広がり、コブラの巣窟であったために名づけられたそうです。いくらなんでも国を代表する空港が“コブラの住む沼”ではということで、国王がスワンナプームと名づけました。意味はスワンナ（黄金の）プーム（国）、“黄金の土地”です。

新国際空港の位置は、バンコクの東約25kmの位置にあります。Google Earthからダウンロードした衛星写真をご覧になってください。写真の中央がバンコク中心部で、新空港が写真の右下、そして現在の空港、ドンムアン空港が写真の上中央よりやや左に位置しています。二つの空港とバンコク中心部の位置関係が良く分かります。

市中心から2つの空港の距離はあまり変わらないみたいです。新空港へは高速道路を使うと市の中心から35~40分で着くと言われています。これも今の空港と変わらないですね。

衛星写真の出典： http://earth.google.com/

No. 26 旅の友、iPod（続き）

iPodのもう一つの利用法として、旅行中にデジタルカメラで撮った写真をバックアップしています。仕事での出張はパソコンを持っていくので、いくら写真を撮ろうとも問題はないのですが、プライベートな旅行でパソコンは少々厄介です。一度パソコンを持っていったことがありますが、重さと盗難の心配で苦労しました。

デジカメで撮影した画像のiPodへのダウンロードにはBelkin Media Reader for iPodを使用しています。デジカメの記録メディアをMedia Readerに差込み、これをiPodに接続すると自動的に読み取ってくれます（写真1）。バッククアップした画像をコンピュータに取り出すときも、iPodをコンピュータにつなぐだけの簡単操作です（写真2）。Media Readerには、コンパクトフラッシュ（Type 1, 2）、スマートメディア、SDメモリーカード、メモリースティック、マルチメディアカード（MMC）の各メディアが対応しています。

iPodの容量60GBのうち30GBを音楽用、30GBを画像用と考えています。7,500曲と数万枚の画像、今は十分です。しかし、近い将来iPodに落語や講談、さらに古典の朗読も入れようと計画しているので、すぐ容量がいっぱいになると思います。その時にはまた新しい製品が出ているでしょう。

最近、飛行機の中でも空港でもiPodを楽しむ同年代の人をよく見かけます。国籍はさまざまです。iPodとヘッドフォンQuietComfort 2を使っている女性と飛行機で隣り合わせたこともあります。

No. 25 旅の友、iPod

ようやく25回目となりました。今後はタイトルの前に通し番号を付けて、話題がどの程度蓄積したか、また我々のタイで家を建てる計画がどの程度進行したかを分かり易くします。300~400回目で実際の建築状況の報告を始めることができればと考えています。

今は出張中のため、手近な話題を提供します。最近、海外への仕事での出張、またプライベートな旅行にアップルのiPodを持って行きます。4ヶ月前購入したもので、このiPodは今まで5回海外へ渡っています。iPod（60GB）とヘッドフォンBOSEのQuietComfort 2の構成です（写真1）。ヘッドフォンのケースにiPodを収めることができるため、持ち運びにも便利です（写真2, 3）。

飛行中、飛行機の待ち合わせ時間、またホテルなどでリラックスするため大いに活用しています。バンコクなどの交通渋滞でイライラするときも車の中で音楽を楽しむようにしています。

BOSEのQuietComfort 2はノイズをキャンセルする機能を持っていますが、100％キャンセルするものではなく、例えると、交通量が激しい道端で車の騒音を聞くのと、道端にある家の締め切った室内で聞く程度の違いです。それでもこの効果は大きく、いかに機内での騒音が大きいか驚いています。

海外へ旅行したときは必ずその国の伝統音楽のCDを購入します。iPodのプレイリストに“Sound of 国名”として分類しています。タイ、カンボジア、フィリピン、アイルランド、イングランドをはじめ、全部で12ヶ国です。珍しいところではSound of Cyprus（キプロス）があります。この音楽は5年前妻の親友に会うためキプロスを訪問したとき購入したものです。各国の新しい音楽は“New Sound of 国名”として整理しています。

（注）写真番号について。まだ画面をうまくアレンジできないため、写真番号をいれていません。一番左のものを写真1、その次を写真2、写真3と見てください。アレンジできるようになるまで、今後もこのルールを使います。