タイの伝統的な民家は熱帯気候のもとでいかに快適に過ごすかの知恵があふれています。高床式で木造、優雅な曲線の幅広く尖った屋根、そして広いテラスを持つ民家は、照りつける太陽、スコール、洪水などの熱帯地方の気候に最も適したものです。タイに限らず、マレイシアなど東南アジアの国々の伝統的な民家は同じような特徴を持っています。
もう一つタイの伝統的な民家の特徴は、いくつかの建物、例えば両親の寝室、子供夫婦の寝室、子供部屋、台所などが独立して建てられ、これらが一つのテラスで繋がっていることです。
タイは元々農業を基礎にした社会であり、タイの人々は何世紀にもわたり周囲の環境と共生してきました。これは人々のライフスタイルや伝統的な家のスタイルにも反映されています。木材や竹を建築材料に使っていたことは、タイではこれらの資源が過去には豊富だったことを示しています。残念ながら、今のタイでは自然や伝統は失われてきており、特に大都市のバンコクでは顕著です。
今後、このブログではタイの伝統的な特徴を備えた家をタイスタイルハウスと呼ぶことにし、これから数回にわたりタイスタイルハウスが持つ知恵を紹介します。我々の家も、伝統的な知恵と新しい便利さを組み合わせたものにしたいと考えています。
なお、バンコクでタイスタイルハウスを見ようとすればジムトンプソンの家を訪問して下さい。または、次のサイトにアクセスして下さい。
The Jim Thompson House (http://www.jimthompsonhouse.com/)
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