チェンマイの北北西に約100kmところにあるタイとミャンマーの国境にやってきました。(話題No.74の地図の①)。2003年4月のことです。
国境のゲートは閉じられたままです(写真1)。ゲートの向こう側がミャンマーです。木々が生い茂り、道は途切れたままです。写真2がゲートから見たタイ側です。国旗が揚がり、イミグレーションの建物や税関の建物(写真2の右側)が残っています。写真2の左側の建物が警備の建物です。そばのトーチカに弾痕が残っていたのが印象的でした。
国境にはタイ陸軍の若い警備兵が2名駐屯していました(写真3)。彼らによれば、夜、ミャンマー側から時おり銃声が聞こえてくるそうです。他の兵士や上官は国境から離れたところに駐屯しており、もし何かが起こったときには、彼がまず危険に直面します。“怖いですか?”と尋ねたところ、うなずいていました。
彼らの後ろの標語は仏教の教えで、“我々はこの土地に生まれたので、この土地に感謝または報いなければならない”といった意味です。
国境に向かう道沿いには難民キャンプ跡らしいものが残っていました。国境の向こうはミャンマーのカレン族の地域であるので、ミャンマー国軍とカレン族の紛争で、多くの難民が流れ込んでいたのでしょう。今の政治状況は分かりませんが、難民そして抵抗勢力の流入を防ぐために国境を閉じているのでしょうか?
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