さて、パナウティの街を歩いてみましょう。ここはかってチベット交易の中継地点として栄えたところです。ネワール族が住み、レンガ造りの建物やレンガの石畳など、古いネワールの街並がよく保存されています。
1996年に世界遺産への申請がなされましたが、古い建築の保護に関する情報や遺産の管理計画などが十分でないとのことで、審議保留になっています。申請前は自由に建物を改築でき、また新しく家を建てることができました。写真の右側の家は改築か新築したものでしょう。左側の家々の4階も、新しく改装されたものでしょう。
現在は、カトマンズにある考古学局に申請し、承認を受けたあと、パナウティ市の建築課へ再度申請する必要があるとのことです。規制が厳しいので、人々は古い家を放置して、空き家になっている家も多く見られました。また、家を壊して、レンガなど材料を運び出し、規制を受けない郊外に家を建てているとのことです。
世界遺産の候補が風化しています。
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