ネワール人の伝統的な様式では、小さい中庭を囲んで四方に家が建てられます。この中庭には、腰を屈めなけれ入れないほど低いトンネルのような入口から入ります。
タイスタイルハウスと同様に、ネパールの民家にも興味があります。そこで、一つの中庭に潜入しました(写真)。狭い空間です。井戸があり、おばさんがちょうど野菜を洗っているところに出くわしました。実際は、井戸の横にある手押しポンプで地下水をくみ上げます。8月の雨期で、ちょうど雨上がりであったので、中庭は少々湿っぽい印象を受けます。
中庭の周囲はネワール様式の建物で囲まれています。表通りと違い、建物の裏側は雑線としています。しかしながら、ネワール建築を特徴づけるの木彫りの窓枠はちゃんとあります。三つ並んだ窓に細やかな木彫りが施してあり、この窓が立派であればある程、裕福であるとのことです。
カトマンズ盆地のバクタプルやここパナウティなど、ネワールの街を歩いていると、よくこの窓から可愛い子供たちが通りの様子を覗いているのを目にします。残念ながらここの2階から覗いているはうさん臭そうなおじさんです。
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