高床式で木造、優雅な曲線の幅広く尖った屋根、そして広いテラスを持つ民家は、ルアン・タイ・ダームと呼ばれています。直訳すると“タイハウスの源”です。ルアン・タイ・ダームは、地理的条件、気候、そして文化にも影響を受けて、地方により様式が異なります。チャオプラヤ川が流れる中央平原の家が代表的なものですが、北部タイ、東北部タイ、南部タイでそれぞれ特徴的な家を見いだすことができます。
まずはタイの4つの地域を頭に入れてください(図参照)。中央平原は薄い緑で示されていますが、チャオプラヤ川の下流のバンコクやアユタヤを含む地域です。行政上、東南部のパタヤやラヨン、そして半島北部のチャアムやホアヒンも含まれています。これらの場所はロングステイの適地として知られています。
北部タイは、赤い色で示した地域ですが、ご存知の通りスコータイから始まり、チェンマイ、チェンライ、メーホンソーなどがあります。チェンマイのロングステイは日本人の定番です。
東北部タイは、黄色で示された地域で、北と東をラオスに、南をカンボジアに囲まれています。タイでは最も貧しい地域と言われています。ノンカイ、ウドンタニ、コーンケン、スリーンなどがあります。
南部タイはマレー半島にあり、南はマレイシアに接しています。プーケット、サムイ、クラビなどの観光地があります。ロングステイの場所としても最適です。ただし、南部の4県、ナラティワート県、ヤラー県、パッタニー県、ソンクラー県では、治安が悪化しており、渡航が難しくなっています。
タイスタイルハウスやロングステイとは関係ありませんが、中央平原と南部タイは反タクシン、一方、北部タイと東北部タイはタクシン支持で、国が二分されています。
さて、タイの4つの地域の位置をご理解いただけたでしょうか?
最近のコメント