今まで2回にわたりベネズエラについてネガティブな話題を紹介してきました。今回はベネズエラが好きになる話題、甘いチョコレートの話です。カラカスの街を散歩していると“La Praline, Chocolatier”という店を発見しました。後でベネズエラの友人に聞くと有名なチョコレート屋さんとのでしたが、ベネズエラのお土産になるものはないかとまずは店に入ってみました。
手作りのチョコレート工房でした。店に入るとまずカカオ豆の香りが漂い、手作りのかわいいチョコレートが店いっぱいに並べられています。チョコレートは全てベネズエラ産のカカオ豆を使用しています。量り売りですので、気に入ったチョコレートを組み合わせて購入することができます。
店にはチョコレートを入れる各種の箱、人形やティーカップなども売られています。私はベネズエラの原住民の文様が彫られた木箱にチョコレートを詰めてもらいました。自分用のお土産です。この木箱はしっかりしたもので、今後チョコレート入れとして使うつもりです。また、部屋の飾りとしても十分に価値のあるものです。
ベネズエラがカカオ豆の産地とは知りませんでした。調べたところ年間の生産量は1万5千トンありますが、これは世界一の生産国であるコートジボアールの132万トン、南米最大の生産国のブラジルの17万トン、アジア最大の生産国であるインドネシアの45万トンとは比較できません。
しかしながら、カカオの起源はクリオロ系であり、ベネズエラが発祥の地であると言われています。また、チョコレートの原料としてヨーロッパで広く用いられるようになった頃、最初にヨーロッパへ輸出した国がベネズエラでした。17世紀から18世紀にかけてはヨーロッパ向けカカオの主要国の位置を築いていました。現在、ベネズエラのクリオロ系のカカオ豆は世界一良質といわれています。
これで少しはベネズエラが好きになれそうです。
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