カラカスの空港、シモン・ボリバル空港はカリブ海に面した海岸線にあります。ここからカラカス市内へ行くには、海岸に沿って東西にのびるコスタ山脈を越える必要があります。実際は山脈の下をトンネルでくぐりますが、市内中心までの距離は約20kmあり、海抜0メートルから1,000メートル近くまで一気に登っていきます。
カラカスの市街地は、コスタ山脈の中にある東西に細長くのびたカラカス盆地に沿って広がっています。この盆地は、膨張する都市人口を容れるに十分ではなく、周辺の山の斜面から山頂までくまなく住宅が建てられています。カラカス中心部と周辺を結ぶ道路網の整備も、狭い盆地であるという地形上の制約より、車の増加には追いついていません。
空港からカラカス中心部までは、交通渋滞がなければ30分程度だと聞いていました。しかしながら、今回は、山脈をくぐり抜ける最後のトンネルの中より渋滞が始まり、この影響で空港からホテルまで5時間もかかってしまいました。写真は最後のトンネルを抜けて約2 時間後の状況です。
前後左右の車の多くは古いアメ車で、排気ガスをまき散らし、またタクシーも古くクーラーがなく窓を開け放っていたため、排気ガスのなかで5時間も辛抱したことになります。写真を撮影したのはまだ明るさが残る夕刻ですが、ホテルには夜もだいぶ更けて到着しました。
久しぶりに交通渋滞に巻き込まれました。高架の道路網が整備される以前のバンコクでは、同様な交通渋滞は日常茶飯事でしたが、本当に久しぶりです。古き良き、バンコクの昔を思い出しました。といっても十数年前ですが。
空港での両替問題に加えて、ベネズエラの印象はさらに悪くなりました。今後改善されていくのでしょうか?
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