胸にたくさんの勲章をつけたソ連の軍人は映画や写真でおなじみです。例えば、話題113の写真3にある元女性兵士をご覧になって下さい。第二次世界大戦では多くの戦いに参加したのでしょう、彼女の胸には多くの勲章が飾られています。タジキスタンのドシャンベにある骨董屋、と言うよりは、土産物屋で見つけた勲章を一つ買ってしまいました。
ソビエト時代は勲章は名誉なもので手放す人はほとんどいなかったのでしょうが、ソ連崩壊以降は投げ売りされたのでしょう、ドシャンベの土産物店でも簡単に見つけることができます。
土産物屋は普通の民家の一室で、ドアの中が店舗になります(写真1)。表にはクリスタルのグラス等が無造作にテーブルの上に並べられ、暇そうな土産物屋の店主がたむろしています。ここドシャンベは外国からの観光客にはまず出会うことはありません。店の内部は倉庫のようです。オーナーのまわりの棚や床に様々なものがゴタゴタと並べられています(写真2)。
写真には写っていませんが、写真の左方向に金庫が置いてあり、そこに銀製の装飾品や勲章などの貴重品(?)が保管されています。第二次世界大戦の勲章はないかと訪ねたところ、持ち出されたのが写真3と4です。表にはスターリンの横顔、裏にはロシア語で何か書かれています。「1941-1945」だけが理解できるため、第二次世界大戦に関係するものだけは確かだと思い、購入しました。
日本に帰りインターネットで調べると、勲章ではなく記章で、“大祖国戦争労働献身記章”と呼ばれるものです。1941年から1945年のドイツ戦において、勇敢な働きによって勝利に寄与していた人々に授与されたものです。なお、裏面には「勇敢な働き」、「大祖国防衛戦争」、「1941−1945」と書かれているそうです。
本来はやるべきではないのでしょうが、この記章のリボンがあまりにもぼろぼろだったので、他の記章のものと交換してもらいました。
コメント