タイの人々は世知辛い世の中を明るくするためのユーモアがあります。毎年12月末に、タイのメディアは政治家にその年の活躍(?)をもとにニックネームをつけます。昨年は12月31日に10人の政治家のニックネームが、タイラットやデイリーニュースなどのタイの主要な新聞に発表されされました。面白いので、そのうちの何人かを紹介します。
まず、タクシン・シナワット首相です。彼のニックネームは“ポー・モッド・モン・スアム”です。意味は「魔力が衰えた魔法使い」です。昨年、首相は選挙で地滑り的な勝利を収め、今2期目の政権を担当しています。タクシン首相は、魔法使いのように指を鳴らすだけで、何でも取り出したり、姿を変えさせることができました。
しかしながら、政治、経済、社会に多くの難問を抱え、選挙後1年もたたないうちにタクシン首相の魔力は衰えたようです。以前のように1回指を鳴らすだけで魔法をかけられたものが、今では何回も指を鳴らす必要があります。公約を守ることができず、人々は彼に疑いを持ち始めています。
次は副首相の一人ヴィサヌー・クウアガム氏です。彼のニックネームは“ター・ナイ・ナー・ホー”です。“ター・ナイ”はタイ語で「弁護士」ですが、“ター・ナイ・ナー・ホー”となると、昔、領主に仕えた「執事」を意味します。執事は領主を守るために全てを捧げ、また世話を焼きます。ヴィサヌー副首相は彼の全精力を政府を守るために費やしています。
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