このシリーズの最後はバン・モムラチャウオング・ククリットです(話題95の⑦)。モムラチャウオング・ククリット(M.R. Kukrit Pramoj)はタイの伝説的な政治家です。1945年にタイの最初の政党を設立し、タイを含めた東南アジアの激動期である1974年から1975年まで首相を務めました。彼はまた芸術にも造詣が深く、詩人、タイの伝統文化の権威でもあり、さらにアマチュアながら古典舞踊のダンサーでもありました。
バン・モムラチャウオング・ククリットは伝統的なタイスタイルハウスです。ククリットが実際に住んでいた私邸であり、美術館として建てられたものではありません。ここでは、今では失われている古い良きタイの日常生活を顧みることができます。
バン・モムラチャウオング・ククリットはタイの中央平原(話題101)の民家を移設したもので、チーク材で造られた5棟の建物で構成されています。それぞれ1部屋の建物ですが高床式であり、各建物はベランダで結ばれています。1階部分はオープンスペースになっています。この他に接待用の少し大きめのホールがあります。
バン・モムラチャウオング・ククリットは全て100年以上の古い建物ですが、快適な生活が送れるようになっています。伝統的な建物の外見を損なわずに空調やモダンな浴室などが完備されています。私たち夫婦が計画している家のコンセプトに近いものです。
BTSスカイトレインの最寄り駅はチョンノンシーです。また、この家の詳細は“The Home of M R Kukrit a legacy of Thailand's famous son”を参照して下さい。
“BST沿いのタイスタイルハウス”のタイトルで、バンコクで手軽に見学できる伝統的なタイスタイルハウスを4ヶ所紹介しました。バンコクまたタイでロングステイされている方は、是非とも足を運んで下さい。
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