ベネズエラは初めての国です。空港へ着陸後、最初に起こった出来事がその国の印象を決めてしまうことがあります。
ペルーのリマからのフライトで、カラカスへの到着でした。通関後、まずはベネズエラの通貨ボリバルへの交換です。到着フロアーで交換所を探していると、怪しそうな男性から声をかけられました。ベネズエラには正規と闇の交換率があることを知っていましたので、すぐにピンときました。
やはり、闇の両替屋でした。彼と交換しようと心が動かされましたが、しかし、ちょっと待ってください。この闇両替屋は警官と手を取り合って、話しかけてきました。ベネズエラのチャベス大統領は、2007年7月のテレビ・ラジオ番組中で「われわれを攻撃しに来た外国人はこの国から排除されなければならない」と話しています。警官の前で闇で両替すると、すぐ、ゆすられるのは間違いないでしょう。あまりにも見え見えですので、両替屋のオファーは丁寧にお断りしました。
少なくとも市内へ行くためのタクシー代だけは両替する必要があり、正規の交換所へ行くことにしました(写真)。ベネズエラ美人が微笑んで迎えてくれました。しかしながら、ここでも大統領の反米・社会主義路線の影響でしょう、初めての経験をしました。両替に指紋の押捺が必要でした。
ベネズエラ美人も政府の方針でいやいや職務を果たしているのだ、ベネズエラの人々は悪くはない、そう思いながら、タクシーで市内に向かいました。
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