アユタヤの九カ所参りで参詣したお寺“ワット・カサットラー・ティラット”の境内に、グラフが張り出されてい増した(写真)。何を表しているのでしょうか?このお寺は2006年の洪水により浸水の危険がありました(話題343)。
グラフは 2006年の洪水時に観測された水位と、過去の洪水時の水位の日変化が示されています。左下から右上に急激に上昇しているのが2006年の洪水です。このグラフには1995年(写真にある仏歴2538年)と2002年(仏歴2545年)年の洪水時の記録もあります。最も高い水位を示したのが1995年の洪水です。
次に、タイで最近大きな被害を出した洪水をリストアップしました。右の人数は洪水によって影響を受けた人の数で、リストは影響人数の多い順番に示しています。
- 1996年 6月 500万人
- 1995年 8月 428万人
- 2002年10月 329万人
- 1975年 1月 300万人
- 2000年 7月 250万人
- 2006年 8月 221万人
1995年と2002年の洪水はそれぞれ第2番目と第3番目の位置にあります。2006年の洪水でも6番目でしかありません。
上のリストは75年からの記録ですが、95年からは5回の大きな洪水が発生しています。数年に1回の割合です。バンコクも洪水の被害を受ける点では例外ではないので、バンコク、チェンマイに関わらず、ロングステイ中に何回かの洪水に出会うことは覚悟しておく必要があります。地球温暖化、川の上流部での森林伐採、そして都市化の影響でこの回数は増える恐れがあります。また、被害の規模もより大きくなる可能性があります。
- 続く -
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