“コー・ムアン”の北側を流れる運河を渡りました。次は、アユタヤの九ヶ所参りの6番目のお寺、“ワット・ナ・プラマーネ”です。場所は話題257の位置図で確認してください。➅の位置です。時間はもう午後3時半を過ぎています。まだこのお寺を入れて4ヶ所も残っています。
“ワット・ナ・プラマーネ”の“ナ”は「前」、“プラマーネ”は「火葬場」ですので、直訳すると「火葬場の前のお寺」です。人々は“繁栄”と“人から愛されること”を祈って、このお寺にお参りするので、実際は他の意味があるのかもしれません。
少し歴史の紹介です。“ワット・ナ・プラマーネ”は、1767年のビルマ軍のアユタヤ占領で破壊されなかったただ一つのお寺です。理由は、ビルマ占領軍がこのお寺を司令部として使用したためです。また、このお寺はその後タイとビルマの和平会談が行われた場所としても知られています。
次は建物構造の勉強です。写真1は本堂です。どこにでもあるようなお堂ですが、窓に特徴があります。古い時代、まだ窓を作る技術がなかった時代の様式であると説明を受けました。写真2にあるようにスリットから風と明かりを取り入れます。なるほど、壁に大きな空間をあける必要はなく、昔の技術でも重い建物を建てることができます。
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