最初に参拝したお寺は、ワット・パナン・チャーングです。古いアユタヤの街は川で周囲を囲まれた島に建てられました。この島は、“コー・ムアン”と呼ばれます。“コー”が「島」で、 “ムアンが「都市」ですので、「都市の島」でしょうか。古いアユタヤの繁栄を考えれば、島の名前はよく理解できます。お寺はこの島ではなく、島の南東側の対岸にあります。話題257の位置図を参考にしてください。山田長政で有名な、日本人村は、お寺から少し南に下がった所です。
ワット・パナン・チャーングは大乗仏教のお寺です。本尊は“ルアン・ポー・トー”と呼ばれる、大きな仏様です。坐像ですが、高さが19 m もあります。“ルアン・ポー”が「仏さま」、“トー”が「成長する」ですので、“ルアン・ポー・トー”は「大きく成長する仏様」の意味があります。「大仏さま」と呼ばれることがありますが、寸法が大きいのではありません。寸法が大きいときは“ヤイ”を使います。
「大きく成長する仏様」のご利益は、言葉どおり、商売繁盛です。このため、タイ人のみならず、海外からも多くの中国人が参拝にやってくるそうです。我々も、ご利益を期待して、日本からわざわざやって来ました。
残念ながら、“ルアン・ポー・トー”は修復中で、仮設足場などでさえぎられていたので、うまく写真を撮ることはできませんでした。その代わりに、本 堂に隣接したお堂に安置されている仏さまを紹介します(写真1)。手前の金庫が気になります。ここでも、当然、お参りをしました。
境内には、“ルアン・ポー・トー”のほかに、多くの仏さまや神さまが祭られています(写真2)。我々は、こ一時間かけて、全てではありませんが、これらの仏さまや神さまもお参りしました。まだ、最初のお寺です。一日で九ヶ所のお寺をまわれるかどうか心配です。
- 続く –
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