やはり予想されたように、新空港は問題が山済みです。まずは、3月25日にドンムアン空港が再開されました。新空港で滑走路や誘導路に亀裂が100ヶ所以上見つかるなど欠陥が指摘されていることを受けての決定です。
国内線の一部とのことですが、ドンムアン空港に移ったのは140便で乗客数は20,000人あまりです。タイ航空でいえば、チェンマイ、チェンライ、プーケット、クラビへの便の約半数、その他の都市への便は全便です。タイ航空の他に、Nok Airの全便と、One-Two-Goの約半数がドンムアンへ移っています。
新空港の名前であるスワナプームですが、以前はノングーハオと呼ばれていました。この意味はコブラ(グーハオ)の住む沼(ノン)です。以前このあたりは沼地が広がり、コブラの巣窟であったために名づけられたそうです。また、この下にはバンコククレイと呼ばれる非常に柔らかい粘土があります。空港施設を建設する前には、この沼やバンコククレイを地盤改良して、滑走路や誘導路の亀裂の原因となる地盤沈下が起こらないようにする必要があります。
今、タイのエンジニアの間では滑走路と誘導路に亀裂が発生した原因について盛んに議論されています。10年前の地盤改良工事に問題があった、また、近くの運河から流れ込んだ水の影響であるなど、さまざまな意見が出されています。地盤改良に関係したコンサルタントはもちろん後者の意見です。
さて、原因は正しく究明されるでしょうか?見守りましょう。
写真は、スワナプーム空港での2期工事での地盤改良の様子です。タイの大手の建設会社が実施しています。
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