”ワット・ヤイ・チャイ・モンコン“の隣に、”マハラ・ナレスワン“を祭るお堂があります。お寺を囲む堀を渡った東隣です。”マハラ“はマハラジャからきていると思いますが、「大王」を意味するので、ナレスワン大王です。
大王は、アユタヤ王朝の21代目の王で、サンペット2世とも呼ばれます。在位は1590年から1605年ですので、ちょうど関ヶ原の戦いを挟んだ期間です。ビルマやカンボジアと戦い、タイの領土を最大にした王様です。ビルマの攻撃からアユタヤを救い、さらに人々の愛国心を高めたことにより、今なおタイの人々から愛されています。
写真1はお堂の内部です。大王の肖像に対して人々は祈りを捧げています。日本人が織田信長、豊臣秀吉、また徳川家康に対してこのような接しかたをするでしょうか?タイの人々の中には歴史がまだ生きています。
ナレスワン大王が生まれたピサヌロークには、ナレスワン大学があります。面白いことに、他の二人の大王であるスコータイ王朝のマハラ・ラムカムヘーンと現チャクリ王朝のマハラ・チュラチョンクラーオもともに、名前を冠した大学があります。
お堂の中にはお供え物が売られています。写真2をご覧下さい。刀とゾウ、そして雄鶏です。刀とゾウは何となく意味が分かりますが、雄鶏は???
アユタヤの九ヶ所参りを続けるうちに、そのわけを発見しました。
- 続く -
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