タイでのロングステイの定番は、バンコクでのロングステイ、チェンマイでのロングステイ、プーケットのロングステイなどではないでしょうか。これらの場所は生活環境が整っている、特に医療施設が充実している点で、ロングステイのベースとしては最適だと思います。一方、バンコクやチェンマイでは都市化が進み、大気汚染を始めとした都市問題が深刻化しています。
都市部でのロングステイはコンドミニアム、サービスアパートメント、ホテルが主な滞在先になると思います。日本の住環境と比較すれば広いですが、いずれにしても狭く閉鎖的な空間での長期間の滞在が強いられます。条件が悪ければ、窓からの眺望は写真1のようになりかねません。一日中、お隣さんの目を気にしながらの生活になります。
そこで、ロングステイ中には積極的に田舎に出かけて下さい。アクティブなロングステイです。どの国でも、例えば日本や英国でもその国の良さは田舎に出かけないと分かりません。このことはタイでも変わりません。タイの素朴さ(写真2)、生活の知恵、古き良き伝統をかいま見ることができます。反対に、貧しさや田舎が抱えている問題点(写真3)にも出会うこともあります。
写真3には説明が必要です。熱帯気候のタイは雨が多くて、十分な飲料水に恵まれているような印象を受けますが、本当ではありません。地域や季節によっては水不足に悩まされます。写真3はタイ南部の漁村で撮ったもので、ここでも水不足は深刻です。雨水を利用するために屋根に降った雨を樋で集め、大きなかめに貯める工夫がなされています。
タイの田舎に出かけ、タイの素朴さ、生活の知恵、古き良き伝統を楽しんだり、また、貧しさや田舎が抱えている問題点を直視し、アクティブなロングステイを送るためのヒントを得て下さい。
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