冷たく厳しいフンボルト海流にもまれたカニを紹介します(写真1)。リマのチョリロス地区の小さな漁港に併設された魚市場で撮影したものです。鋭い目つきをご覧下さい。ファイティングスピリット十分で、ハサミは隠していますがちょっかいを出されるとすぐに反撃できるような体勢をとっています。一方、穏やかな海で育ったタイのカニは、はさみを縛られたうえに、情けない目つきをしています。
とはいっても、茹でられてしまうと育った環境は関係ありません。いくら粋がっていても人間さまを楽しませるだけです。写真2はリマの市場の中にある食堂で、茹でたカニやその他の魚介類を食べさせてくれます。日本の魚市場によくある場内食堂のようなものです。
上から吊るされている看板を見ると、セビッチェリア(Cevicheria)とあります。セビッチェの専門食堂でしょう。いかにも美味しそうに食べているおじさんたちを見ると、もう少しで手が出るところでした。しかしながら、今回は我慢をしました。問題はないとは思いましたが、もしお腹をこわしたりすると、仕事に差し障ります。
- 続く -
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