久しぶりに旅の友iPodシリーズです。話題85(2005年12月6日)より、世界の民族音楽のコレクションが3カ国増えています。図1の青い丸で示した、タジキスタン、アルメニア、そしてアルジェリアの3カ国です。
今回はタイの伝統音楽の話です。ただし、専門的な話ではないのでご容赦願います。先日バンコクで北部タイ(写真2)と南部タイ(写真3)の伝統音楽のCDを購入しました。タイの伝統音楽についてはタイダンスショーのバックグラウンドで奏でられる音楽のステレオタイプの印象しかありませんでした。しかしながら2つのCDを聞き比べてみると、全く異なるタイプの音楽が奏でられ、大変驚きました。日本でも東北のと沖縄の民謡が全く異なるのと同じで、当たり前ですが。
北部の民族音楽は木琴、弦楽器、木管楽器などが中心で、中国の音楽に近い旋律です。一方、南部の音楽はガムランやラッパなどを使い、ヒンドゥーの影響を受けた音楽です。図1この関係を矢印で示しました。北部タイは中国の雲南省と非常に近い関係にあります。また、南部タイはインドから、ヒンドゥ音楽で有名なバリ島へ至る途中にあります。
民族移動や文化・宗教の伝播に思いを馳せながら、タイ北部と南部の2つのCDを楽しんでいます。
衛星写真の出典:
Reto Stockli, NASA Earth Observatory
from NASA VISIBLE EARTH
P.S. インターネットで調べてみると、ここに紹介した2枚のCDは日本で手に入れることができます。ただし、価格はバンコクと比べると3倍ぐらいです。ぜひともバンコクのロングステイ中にCDショップを訪れて下さい。
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