カプリについは2つの異なるイメージを持っていました。1つは、南イタリアの明るい太陽をさんさんと受ける地中海屈指の静養地、もう1つは、逆に暗いものです。カプリは皇帝ティベリウスが晩年ローマから隠遁した場所です。“冬、厳しい北西風が吹き荒み、灰色の波が打ち寄せる断崖の上に立つヴィラ・ヨヴィスでティベリウスが陰謀をめぐらす・・・”。古くからこのイメージが頭にありました。
紺青な海やすばらしい景観(写真1)、カプリはやはり最初のイメージそのものでした。さらに、皇帝ティベリウスの評価については、塩野七生さんのローマ人の物語を読みその認識を改めています。
さて、本題から外れてしまいましたが、このカプリで“Not So Long Stay”を楽しみました。ティベリウスのヴィラ・ヨヴィスへのハイキング(写真2)、カプリの散策、アナカプリと青の洞門、マリーナピッコロでの海水浴(写真3)、それと水中翼船と列車を使ったソレントとポンペイまでの遠出等々、スケジュールに追いかけられることなくゆったりとした時間を過ごしました。
多くのの観光客は、ナポリまた遠くローマからも日帰りでカプリを訪れ、駆け足で通り過ぎていきます。また滞在しても短期間だと思います。我々はここに1週間滞在し、旅行会社に忙しくせかされることなく、ティベリウスではないのですが、風光明媚で穏やかなカプリを楽しみました。インターネットでさがした星なしのホテルも、リーゾナブルな価格で快適な環境を提供してくれました。
“Not So Long Stay”をご自分で計画し、実行して下さい。
- 続く -
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