2006年の春節は1月29日の日曜日でした。春節は旧暦のお正月で、旧正月またはチャイニーズニューイヤーとも呼ばれています。今年の春節はたまたまバンコクにいたため、チャイナタウンにある“虎の神様のお宮”と“龍蓮禅院”へ初詣に行きました。
まず、“虎の神様のお宮”です。ここは、中国の神話の中の神様の一人である玄天上帝を祭ったお宮ですが、さらに “虎の神様”である“李爺公”も祭られています。このためお宮は“虎の神様のお宮”と呼ばれています。タイ語で発音すると“サン・チャウ・ポー・スゥワァー”です。“サン”は「お宮」、“チャウ・ポー”は「神」、そして“スゥワァー”は「虎」です。
“虎の神様のお宮”は商売繁盛を祈願する場所です(写真1)。バンコクでは特にご利益があるとされています。お宮での初詣の方法ですが、お宮のすぐ脇にある店で線香とロウソクを買います。そして、両方に火をつけ本堂に入ります。押し合いへし合いで、他人にやけどをさせないために、頭の上に線香とロウソクを掲げて歩きます。
本堂は大きくありません。その中は、今年1年の商売繁盛を祈願する老若男女が焚く線香とロウソクの煙で、目も開けられない状態です(写真2)。線香とロウソクを供えてお祈りし、初詣を終わります。
事前にどんな様子か聞いていたので、濡れタオルを持っていきましたが、煙が想像以上で全く役に立たちませんでした。写真より想像して下さい。濡れタオルでしょぼしょぼした目と鼻を被いながら、お祈りしそして写真を撮影するという大変な経験をしました。
写真3は日本の初詣の様子です(2005年元旦)。浅草寺の本堂の中で、人々が押し合いへし合いして、お賽銭を投げ、祈願しているところです。表現は違いますが、バンコクも東京も幸せ、繁栄を願う人々の気持ちは同じです。
なお、“虎の神様のお宮”のお参り時の様子はフォトアルバム“バンコクの春節”で紹介しています。ご覧になって下さい。
- 続く -
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