カザフスタンの首都はアスタナです。1997年にアルマトイから遷都しました。建築家の黒川紀章さんが新首都の都市計画を担当したことをご記憶の方も多いと思います。アスタナはカザフスタン北部にあり、シベリアのタイガー地帯へは車で数時間の所です。以前はシベリア開発の拠点であった都市です。名称も、時代とともにアクモリンスク、ツェリノグラード、アクモラ、そしてアスタナと変わりました。
遷都とともに国立博物館もアスタナに移りました。規模は大きくないのですが、ここではカザフスタンの先史時代から現代までの展示品を観ることができます。アルマトイ時代にはソビエト連邦時代の展示品、特に第二次世界大戦に関するものが多くありましたが、ここアスタナでは非常に少なくなっています。
写真1は博物館の外観です。この日は気温が零下30゜近くまで下がりました。1月〜2月には零下40゜にもなる日があるそうです。建物は中央が吹き抜けの構造で、その周囲に回遊式の展示スペースがあります(写真2)。もちろん、内部は暖房が効いて快適です。冬期は郊外に遠出こともできず、博物館は最適な場所です。
アスタナの国立博物館の展示物で興味を引いたものを数回に渡って紹介します。美術品は省略します。写真撮影には特別料金が必要です。しかし、ここでは写真撮影ができる展示品と、できないものがあります。写真3は中央アジア諸国の指導者をデザインした絨毯ですが、さて、これは撮影できるものでしょうか? できないものでしょうか?
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