ルーブル美術館の古代オリエントセクションが休館していたため、これに取っておいた時間を絵画の鑑賞に当てました。絵画でもやはり古代の歴史を題材にしたものに目がいきます。
例えば、ジャック・ルイ・デビットの「サビニの女たち」です(写真1)。これはローマ草創期の有名な伝説を題材にし、ローマ人に未婚の娘たちを奪われたサビニ人の軍勢がローマを襲ったときの不思議な光景を描いています。
連れ去られたサビニの娘たちが、死体の横たわる戦場を駆け回り、ローマ人の夫へと、サビニ人の父親へと、中には生まれた子供を掲げながら愛情の言葉で呼びかけています。そうすることで、両軍に平和がもたらされました。
画を模写する人も何人かいて、将来、偉大な画家になるのではと感心ししながら眺めていました。中には迷惑になるのでしょう、撮影禁止と張り紙をしている人もいましたが、気にせず写真を取らせていただきました。
歴史を題材にしたものだけではなく、以前画集などで見た画に思いがけなく出会い、これらにも懐かしさを覚えました。そのうちの一つは、スペインのバロック派の画家であるホセ・デリ・ベイラの「えび足の少年」です(写真2)。
モナリザのように人気のある作品はゆっくり鑑賞する状況ではありません(写真3)。
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