A社の提案は古い様式を継承したタイスタイルハウスです。居間、ダイニングルーム、主寝室、客用の寝室がそれぞれ独立した高床式の建物になっていて、全てが2階レベルにあります。それぞれの建物はこれも2階レベルにある広いデッキで結ばれています。下の図面はA社の提案です。
建物はタイの中部平野(バンコクがある地域)の家の特徴である高く反り上がった屋根を持っています。主な建築材料は木材を使用する案になっています。
ダイニングルームだけが2階建てになっていて、1階は台所となります。ここを除くと1階部分は全てオープンスペースとなり、日中に、読書、昼寝、食事、運動用のスペースなど多目的に利用できます。
主要な建物の他にユーティリティの建物があります。メイドの部屋、倉庫、洗濯室などです。日本ではメイド部屋など普通には考えられませんが。建築家と最初の打合せのとき(話題No.33、2005年9月29日)、メイドの台所を主人用の台所と分けましょうか?と質問を受け、どう答えてよいか困ってしまいました。
敷地には広い池が配置されていて、高床式の建物が池の上にも張り出しています。これは池により涼を取るためで、伝統的なタイスタイルハウスの知恵の一つです。
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