写真を整理していて、タイとイギリスの近衛兵の写真が出てきました。バンコクの王宮とウィンザー城で撮影した近衛兵の行進です。両者を比較すると面白いですね。
タイの近衛兵はなんだか元気がありません(写真1)。指揮官だけがちゃんと前を向き、元気に歩いているのですが、後に続く兵士たちのほとんどが下を向いて、嫌々行進しているみたいです。自信がなさそうです。前列の、向かって右端の兵士は、下士官ですが、足並みがそろっていません。
タイ王国陸軍は、ラーマ5世、あのチュラーロンコーン大王の治世の、1874年に創設されました。歴史はありますが、今まで軍事よりも政治に勇名を馳せてきたため、このような行進になるのでしょうか?この日だけが特別で、ただ、暑かっただけかもしれません。その場合は、上のコメントをお許しください。
ウィンザーの近衛兵は、人数は少ないですが、元気よく行進しています(写真2)。上着のボタンの数と帽子の羽飾りから、彼らの所属が分かります。8個のボタンが等間隔についており、帽子の羽飾りが白で左側についているため、近衛擲弾兵連隊です。この連隊は17世紀中頃のピューリタン革命の時代に作られ、1815年のワーテルローの戦いでナポレオンとも勇敢に戦いました。この歴史が自信になり、行進にも表れています。
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