しばらくペルーに行っていて、ご無沙汰しました。まずは、ペルーの話題でブログ再開します。写真はペルーの穏やか田舎の風景を撮影したものです。真っ青にはれた空、ペルーの最高峰ワスカラン、その麓に広がる平和な農村、そしてそれを見守るきりスト像。
しかしながら、ここでは38年前に大きな悲劇が発生しました。キリストの像はその鎮魂のために建立されたものです。1970年5月30日に発生したアンカシュ地震はペルで発生した最悪の自然災害で、死者、行方不明者は約70,000人と言われています。
写真の地、ユンガイでは、ワスカランの北峰(写真で左側)のピークの下にある氷塊が、地震により崩落し、大規模な土石流を引き起こして、麓にあるユンガイの村(手前の木々が茂っている所)を襲いました。土石流の速さは時速300kmとも言われており、人々は逃げる暇もなく、この土石流に飲み込まれてしまいました。当時の人口は約18,000人でしたが、ほとんどの人が死亡しました。キリスト像が建っている丘に逃れたわずかな人が助かりました。
土石流で埋まったユンガイの地は国有化され、掘り返すことが禁止され、現在は国立墓地となっています。
合掌
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