タイも経済発展に伴い多くの伝統的なものを失ってきました。バンコクもコンクリートで覆われ、木々の緑が豊富にあった昔、といっても最初に訪問した26年前ですが、その面影はありません。世界のどこにでもあるメガシティ、巨大都市の一つです。
住宅の様式も大きく変わりました。タイの伝統的な民家は、照りつける太陽、スコール、洪水などの熱帯地方の気候のもとでいかに快適に過ごすかの知恵があふれていました。高床式で木造、優雅な曲線の幅広く尖った屋根、そして広いテラスなどです。今ではレンガやコンクリートで囲まれた家が多く建てられ、涼しさはエアコンに頼っています。バンコク中心部では高層のコンドミニアムが一般的です。
ロングステイを計画されている人は、まずコンドミニアムを第一に考えられるのではないでしょうか。写真はバンコク中心部にあるコンドミニアムの屋上のプールです。南国の太陽の下でリラックスできそうですが、どこかしっくりきません。
我々夫婦は、高温・多雨な熱帯性気候でも快適な生活が送れる、タイの伝統的な知恵が活きたタイスタイルハウスの建築準備を進めています。伝統的な知恵と新しい便利さを組み合わせたものにしたいと考えています。場所はバンコク近郊のゴルフ場で、これからの海外生活のベースになります。
なぜタイスタイルハウスか? 話題6から話題10ではタイスタイルハウスで快適さを得るための知恵の数々を紹介しました。このシリーズではタイスタイルハウスをもう少し詳しく分析します。知恵、特徴、構造、背景、地域的な差異などなどです。
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