ここやしの木は有用植物の一つであり、それを利用するタイの人々と昔から係わってきました。そして、タイの生活、習慣、文化にも影響を与えています。
暑いときフレッシュで冷やしたココナッツジュースは格別な飲み物です(写真1)。写真はタイのマーケットで撮影したもので、すぐ飲めるようにココヤシの実をカットしています。あとは上部にナタで切り目を入れるだけです。タイカレーにはココナッツミルクを使います。グリーンカレー“ゲーン・キャオー・ワーン”やレッドカレー“ゲン・ペッド”はおなじみのメニューです。
タイ語ではココナッツミルクのことを“カティ”と言います。タイカレーと比べて外国人にあまり知られてないのが“カティ”を使ったお菓子です。いろんな種類のお菓子があります(写真2)。作り方も様々です。日本でもゼリーなどに“カティ”をトッピングして食べて下さい。冷蔵庫で冷やして食べると、ゼリーの冷たさと“カティ”の香りがよく合います。
古くからあり、タイの人々にとってポピューラーなお菓子の一つに“カオ・ラーム”があります(写真3)。“カティ”、もち米、黒豆(日本でおなじみの黒豆ではない)を竹筒に詰め、そのまま火であぶって料理します。竹を割って食べると、ココナツの香りが高く、非常においしいお菓子です(写真3)。タイでロングステイされるとき、パタヤへ遊びに行くときなど、チョンブリやシラチャなどのマーケットで探して下さい。簡単に見つかります。バンコクでは日曜マーケット“スアン・チャ・ツ・チャク”でトライして下さい。
ここやしの実の殻を半分に割り、ひしゃく“クラ・ブアイ”が作られてきました。また、殻より“ソーウ”という民族楽器が作られます(写真4)。
コメント