同じく“ヴィハーン・プラ・モンコン・ポピット”での、タイの人々のお参りの様子を紹介します。
写真1は、タイのお寺でよく見かけるシーンですが、お参りの人が仏さまに金箔を貼付けています。ここでは青年が仏さまの目に神妙に金箔を貼付けています。このお参り方法の由来を何人かのタイの人に聞いてみたのですが、いくつかの意見がありました。
(1)仏さまはブロンズなどで鋳造されています。本来仏さまは希望や幸せを与えてくださるもので、光り輝いてなければならないと考えられています。そこで金箔を貼付けて、黄金に輝いていただきます。(2)1767年にビルマがアユタヤを占領した時、ビルマ軍は仏像を覆う金を奪うために、仏像に火をかけました。この故事を思い起こし、そして再び仏さまに輝いていただくために、タイの人は金箔を貼付ける。などの説明がありました。
頭が良くなりたい人は頭に、目が悪い人は目に、手の痛みを癒したい人は手に、金箔を貼りつけています。日本で、病気やけがの治癒を願って、お地蔵さまや仏さまの肩や手足に触れるのと同じです。