さて、7番目のお寺は“ワット・ターム・ミカラット”です。写真2のアユタヤの地図をご覧ください。このお寺は古い王宮の北東にあります。クメールの影響を受けたライオン像で囲まれた仏塔が有名です。観光コースにも入っているため、訪問された方も多くいらっしゃることと思います。
タイの人は、“慈愛を受けること”そして“健康”を祈ってこのお寺にお参りします。涅槃仏のおだやかな笑顔からもご利益は間違いありません。写真の女性はまだ若いので、恋人のことを祈っているのでしょうか?またご家族の誰かの健康を祈っているのでしょうか?
金箔で飾られたこの涅槃仏の身長は12メートルあります。建立はアユタヤ王朝のボロム・トライ・ロカナット王の治世(1448 ~ 1488)です。女王ウボン・デビが皇太子の病気快癒をお寺に祈願したところ、願いが叶えられたため、この仏様を奉納しました。昔から金箔をはりお祈りが続けられてきたのでしょう。仏様は黄金色に輝いています。